ガンダムと日本人

作成日時 2010/12/08 20:59:57 タグ , , , ,

[ 新書 ] ガンダムと日本人 (文春新書)
著者/訳者:多根 清史
出版社:文藝春秋( 2010-11-17 )
定価: ¥ 819 ( 在庫あり。 )

 主に「機動戦士ガンダム」。いわゆるファーストガンダムをネタに日本人論を展開している本。
 1年戦争を「戦前の日本」vs「戦後の日本」とか、「ザク=零戦」「ガンダム=戦艦大和」とかの例えはなかなか面白い。特に後者については零戦が日本伝統の手作りだったことに対し、戦艦大和が日本初の大量生産の思考で作られた(戦後の高度成長に繋がる)という比較はなるほどと思った。
 そして、TV版「機動戦士ガンダム」が登場した1979年の時代背景について当時の米ソ対立と併行していた宇宙開発に関連づけて解説。確かにあの頃はいつ全面核戦争が起こっても不思議では無い冷戦にありながらも宇宙に対しては夢があったもんなぁ。
 また、おなじみの冒頭のナレーション「増えすぎた人口を~」が持つ負のイメージについて、ガンダムに熱狂した世代が「増えすぎた人口」である団塊世代と団塊ジュニア世代に挟まれた「人口の谷間」に位置していることから「自分たちの問題」として切実に捉えたというのは、思いも付いていなかったので新鮮だった。
 そして、最後に「2人のシャア」として小沢一郎氏と富野由悠季氏の生き様について考察。確かに両者とも自分の作った・愛したモノを破壊するし、トップに立てないという傾向は似ている。しかし、こじつけっぽい感じが強すぎるw。小沢さんについては「僕が一番小選挙区を上手く扱えるんだ!」よりは「今の私には総理にはなれん。ララァ、私を導いてくれ。」とかが良かったかも。
 まぁ、結構楽しんで読めたのでヨシとしようか。

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